診療のご案内
フィラリア予防
フィラリア症(犬糸状虫症)は、蚊を媒介して感染する寄生虫疾患です。 フィラリア(犬糸状虫)が心臓や肺の血管に寄生し、放置すると、血液の流れが悪くなり、心臓、肝臓、腎臓といった重要な臓器に深刻なダメージを与えます。
主な症状
- 咳が出る
- 疲れやすい、元気がない
- 食欲不振
- 呼吸が苦しそう
フィラリアの感染経路
- フィラリアに感染した犬の血を吸った蚊が媒介
- 別の犬・猫を刺すことで幼虫が体内に侵入
- 数か月かけて成長し、心臓や肺動脈に寄生
最悪の場合、死に至ることもある非常に恐ろしい病気ですが、適切な予防を行えばほぼ防ぐことができます。
「予防」が非常に重要な病気です。
フィラリア予防の必要性
「室内飼いだから大丈夫」「うちはマンションの高層階だから蚊が来ない」と思っていませんか?
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室内でも感染リスクはある
蚊は玄関や窓の隙間から容易に侵入します。高層階でも蚊はエレベーターに乗って上階へ移動したりベランダのプランターの受け皿で発生することもあります。 -
一度かかると治療が大変
寄生してしまった虫を取り除く治療は、動物の体に大きな負担をかけます。 -
猫も感染します
猫は犬に比べて寄生数が少ないものの、わずかな寄生で突然死を招くリスクがあるため予防の重要性が高いです。
猫のフィラリア症について
猫がフィラリア症に感染すると、犬とは異なる症状を示すことがあります。
- 咳や呼吸困難
- 嘔吐
- 突然死
猫は犬よりも診断や治療が難しいため予防が推奨されます。
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内服薬(錠剤・飲み薬)
毎月1回投与するタイプが一般的です。
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内服タイプ(おやつ型)
嗜好性が高く、確実に投与しやすいのが特徴です。
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スポットタイプ(滴下薬)
首元に垂らすタイプで、飲み薬が苦手な子に適しています。
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注射タイプ
年1回の注射で予防できる方法もあります(主に成犬)。
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オールインワンタイプ
1錠(または1滴)でノミ・マダニもまとめて予防できるタイプもあります。
どの方法が適しているかは、年齢・体調・生活環境によって異なるため、獣医師にご相談ください。
予防期間について
- 開始時期: 5月頃(蚊が見られ始めてから1ヶ月以内)
- 終了時期:12月頃(蚊を見かけなくなってから1ヶ月後まで)
住宅環境・その年の気候により蚊の見られ時期が異なるため調整が必要です。
特に近年は温暖化の影響で蚊の活動期間が長くなる傾向があり、予防期間の調整が重要になっています。
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ポイント
最後に「飲み忘れ」をしないことが最も重要です。最後に体に入った幼虫をしっかり駆除することで、翌年まで持ち越さないようにします。
必ずフィラリア検査を受けましょう
前年の予防が不完全だった場合、すでに感染している可能性があります。
その状態で予防薬を使用すると、体調悪化などのリスクがあるため、投薬前に血液検査が必要です。
なぜ検査が必要なの?
万が一、フィラリアに感染している状態で予防薬を飲ませてしまうと、血液中の幼虫が一斉に死滅し、その死骸が血管に詰まってショック症状(アナフィラキシー)を起こす危険があるためです。 安全に予防を始めるための大切なステップです。
当院で投薬前に行うこと
- フィラリア検査(血液検査)
- 各種予防薬のご提案(飲み薬・滴下薬・注射)
- 年間予防スケジュールの作成
- ノミ・マダニ予防とのセット提案
ペットのスタイル・環境に合わせた最適な予防プランをご提案いたします。
よくあるご質問(Q&A)
- Q.副作用はありますか?
- A.基本的に安全性は高いですが、体質によりまれに副反応が出ることがあります。
- Q.1ヶ月忘れてしまったらどうすればいいですか?
- A.気づいた時点で早めにご相談ください。期間が空きすぎると予防効果が途切れる可能性があるため、再度検査が必要になる場合があります。
- Q.外に出ない猫にも予防は必要ですか?
- A.はい、必要です。猫のフィラリア症は診断が難しく、発症すると重篤化しやすいため、月1回のスポットタイプでの予防を強くおすすめしています。
フィラリア予防は「大切な命を守る習慣」です
フィラリア症は予防できる病気です。毎年の確実な予防で、大切な家族であるペットの健康を守りましょう。
ご不明な点があれば、お気軽にご相談ください。