整形外科について

整形外科は、骨・関節・靭帯・腱などの動物が日常生活を送るために不可欠な運動器官を扱い、その器官の病や異常を診断・治療する診療科目です。
トラブルが起こると、日常生活に様々な支障を来たし、QOL(Quality Of Life:生活の質)の低下を招きます。例えば、散歩途中やドッグタンで運動中に突然「キャン」と鳴いてから後ろ足をケンケンする、椅子や膝の上から飛び降りてから前足を浮かせる、フローリングで滑った後から段差を嫌がり歩くときにふらつく、など。きっかけは多岐にわたります。そのため、日頃の生活でなにか異変を感じられた場合はお気軽にご相談ください。
また、本院では整形外科の手術だけでなく リハビリテーション にも力を入れておりますので、こちらもお気軽にご相談ください。

このような症状はご相談ください

  • 足を引きずる、びっこを引く
  • 立ち上がりやジャンプを嫌がる
  • 散歩に行きたがらない/途中で座り込む
  • 抱っこすると痛がる、鳴く
  • 足や関節が腫れている
  • 高いところから落ちた、事故に遭った

これらは整形外科疾患のサインである可能性があります。早期の診断と適切な対応が回復の鍵となります。

主な疾患と治療方法

膝蓋骨脱臼

膝蓋骨脱臼とは、膝のお皿の骨(膝蓋骨)が正常な位置から外れてしまう病気で、膝の病気の中で非常に一般的な病気です。脱臼の程度により症状は様々で、無症状の動物もいます。膝の状況により4つに段階分けされます。

  1. 膝蓋骨は正常な位置にあるが、手で押すと脱臼する。手を放すと正常な位置に戻る
  2. 膝蓋骨は正常な位置にあるが、足を曲げたりすると脱臼する。足を伸ばしたり、手を用いたりしないと正常な位置には戻らない
  3. 膝蓋骨は常に脱臼している。手で一時的に戻しても手を放すと脱臼する
  4. 膝蓋骨は常に脱臼し、手で押し戻そうとしても不可能な状態

治療方法

内科:
症状に合わせて痛み止めや軟骨をサポートするサプリを投薬します。
外科:
滑車ブロック造構術
内側関節包切離術
外側関節包縫縮術
脛骨粗面転移術(脛骨粗面の変位が著しい場合)
骨切り術(骨の湾曲が著しい場合、CORAを測定して湾曲部を矯正)

などいくつかの術式を膝の状況に応じて選択

椎間板ヘルニア

椎間板ヘルニアとは、椎間板と呼ばれる椎体と椎体の間に存在する軟骨の中の髄核が飛び出してしまい、脊髄を圧迫する為に起こる疾患です(TypeⅠ型)。一般的に飛び出した位置の後方に麻痺が発症し、歩行困難や歩行不能、排便や排尿にも影響が出ることがあります。

また。まれに激しく急激な脊髄の圧迫が生じた場合には脊髄の軟化が起こり、それが広がることで死に至るケースも存在します。

治療方法

内科:
ケージレスト(運動制限)
投薬(NSAIDSやステロイドなど)
半導体レーザーのよる炎症の緩和
外科:
片側椎弓切除術
低侵襲性片側椎弓切除術(胸腰部)
腹側減圧術(頸部)

骨折

骨折は日常の様々な場面で起こりうる、一般的なトラブルの一つですが、発生している部位によって治療の方法も必要な技術も多種多様になります。触診、X線検査などを用いて病態を把握し、その動物の状態に合わせた治療方法を選択します。

治療方法

外科:
包帯やスプリントを用いた外固定法
髄内ピンとプレート固定を併用したプレートロッド法
LCP(ロッキング・コンプレッション・プレート)を用いた内固定法
MIPO:最小侵襲プレート固定法(主に粉砕骨折時に使用)
  など

前十字靱帯断裂

十字靱帯断裂は外傷で起こることは少なく、多くの場合は自然または軽度の負傷により発生します。加齢による靱帯の変性および靱帯強度の低下、後肢の形態異常(膝蓋骨脱臼など)からの二次性の変化、ホルモン性疾患などが原因として考えられます。また脛骨が前方に滑ることで内側半月板に負荷がかかり、亀裂や破損を生じることがあります。

  • 十字靱帯断裂 画像1
  • 十字靱帯断裂 画像2

治療方法

外科:
外科的に膝関節の前方変位と脛骨の内旋を抑制し、安定化を図ります。
  • 関節外制動固定法
  • CBLO法
  • Over-the-top など

当院の整形外科の特徴

当院の整形外科の特徴image
  • 1丁寧な診察と分かりやすい説明

    症状や生活環境をしっかり伺い、画像診断(レントゲンなど)を組み合わせて正確に診断します。治療の選択肢については、メリット・デメリットを含めて丁寧にご説明し、飼い主さまと一緒に最適な方法を選びます。

  • 2幅広い治療選択肢

    内科治療(投薬・安静管理)から外科手術まで、症例に応じた柔軟な対応が可能です。「手術が必要かどうか不安」という場合も、セカンドオピニオンとしてお気軽にご相談ください。

  • 3術後ケアとリハビリの重視

    手術後の回復には、適切なケアとリハビリが欠かせません。当院では、再発防止や早期回復を目指したアフターケアにも力を入れています。

  • 4生活の質(QOL)を第一に

    「どこまで治すか」だけでなく、「その子がどのように生活できるか」を重視し、年齢や性格、ご家庭の状況に合わせた治療計画をご提案します。

主な担当医のご紹介

院長 神前

出勤表
院長 神前
主な担当医のご紹介

獣医師 磯村

自己紹介
出勤表
獣医師 磯村

整形外科の疾患は、早期発見・早期治療がとても重要です。
「少し様子がおかしいかも」と感じた段階での受診が、将来の負担を大きく減らします。

大切なご家族が、再び元気に歩き、快適に過ごせるように。
私たちは、その一歩を全力でサポートいたします。

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